〈DVカウンセリング〉
DVとは、ドメスティックバイオレンス
(domestic violence)の略で、
家庭内暴力のことです。
身体的暴力のみならず、心理的、経済的、
性的なものも含み、内縁の夫妻の間で行わ
れるものや、子どもから親への暴力もこれ
該当します。つまり、幅広く家庭内で行わ
れる暴力全般がDVなのです。
DVの加害者には、性的役割観(男はこうあ
るべき、女はこうあるべきという偏見)や、
相手をコントロールしようとする支配傾向が
強いことが言われています。
また、アルコール依存や薬物依存、人格障害
などの精神疾患が背景にある場合もあります。
一方、被害者は被害にあっていることを自覚し
にくいと言われています。
DVは恋愛関係や夫婦関係といった個人的な間柄で
行われるため、「どんな理由があれ暴力はいけな
いこと」という、世間一般の価値観による状況判
断がしにくいからです。
さらに、家庭内という閉鎖的な空間で繰り返し
行われるため、被害者は徐々に支配され、
適切な状況判断がしにくくなっていきます。
そのため、DVを改善するためには、
関係をきっぱり断ち切るか、
DVの背景にある心の問題の解決に
根気強く取り組んでいくしかありません。
そして、心の問題解決に取り組むには、
専門家のサポートが不可欠です。
そうは言っても、相談に行くこと自体にさま
ざまな不安を抱いていらっしゃる方も多いの
ではないかと思います。
「相手にばれないか心配」
「DVとわかっていて別れられないことを責め
られるのではないか…」
「私だけ相談に行っても意味がないのでは?」
銀のすずPremiumでは、そうした不安を抱きつ
つも、今のパートナーとの関係性に疑問を感じ、
向き合っていこうと思っている方のお力になり
たいと考えています。
DVはとても繊細な問題です。
通り一遍の対応で、関係を断ち切るようすすめ
たり、無理に相手と話し合うよう提案するよう
なことはいたしません。
(ただし命の危険がある場合など、緊急性が
高い場合には、適切な避難所などをご案内
させていただくこともあります。)
相談者の方の置かれた状況や、
問題の背景などを丁寧に聴きとりながら、
まずは一緒にゴールの設定を行います。
DVカウンセリングにおけるゴールとは、
「パートナーとの関係だけでなく、
さらに広い視野で考えたとき、
どんな人生を送りたいか」
ということだと考えています。
そのためには、自分や相手を深く理解していく
ことが大切です。
しかし、自分や大切な人について、
ひとりで考えるのはとても難しいこと。
そこで、温かくも客観的な視点でサポートして
いくカウンセラーが必要になるのです。
そしてゴールが見つかったら、
そのために取り組むべきことを一緒に考えてい
きましょう。
〈失恋カウンセリング〉
異性との親密な関係づくりは、青年期の発達課題
といも言われる、大切な心理的営みです。
恋愛は人間的な成長を促すものである一方で、
一時的な心の揺らぎももたらします。
とくに失恋後というのは、気分が落ち込んだり、
意欲が低下するなど、不安定さが目立ちやすい
時期です。
多くは時間の経過とともに自然と立ち直ってい
くものですが、性格的な要因や、別れた背景、
不倫など相手との関係性によっては、
ダメージが深刻化しやすく、立ち直るのに時間
がかかることもあります。
また、失恋を通して、
「もう誰も好きになれそうにない」
「他人を信用できない」といった、
ネガティブな価値観に陥ってしまっているとき
は注意が必要です。
適切なフォローがなされないままになると、
一度の失恋がその後の人間関係全体に
悪影響を及ぼしかねないからです。
«失恋のトラウマ»
トラウマの症状は必ずしも事故や性的暴行と
いった命に関わる出来事の後にだけ発症する
のではありません。
失恋や離婚の後に悪夢を見る、
フラッシュバックに悩まされるといった症状
が現れることがあります。
これはあまりにも強烈であったり予測してい
なかった出来事が、ありのままに認めること
ができなかったために、脳内で処理されない
ままに保存されているからです。
悩まされているクライエントは、
相手との復縁が叶わないと解決しないという
捉え方をする場合があります。
しかし、それは間違った思い込みで、
問題をより深刻にしてしまいます。
失恋や離婚はとても辛い出来事ですが、
時間の経過とともにいつかは立ち直ります。
長い間日常生活を送れないほどの辛さが続
いている時は、前を向く力が失われている
状態です。
その背景には失恋の出来事ではなく、
もっと前にあった出来事から生まれた否定的
な信念が、そのようにさせている場合も多く
あります。
そのような過去からやってくる問題は、
カウンセリングの中で容易に気づけるように
なります。
気づいたらその記憶を整理して片付けます。
すると辛い苦しみから解放されるだけでは
なく、自信が取り戻せます。
失恋後、何をしても心が晴れないときは、
カウンセリングを受けてみることをおすす
めします。
友達でも、家族でもないカウンセラーだか
らこそ話せることもあるでしょう。
自身の経験や心境を話すという行為には、
それだけで「カタルシス(心の浄化)」という
癒しの効果があると言われています
。さらに、札幌の銀のすずPremiumでは、
専門的な視点での問いかけや解釈を重ねながら、
ただ「辛いもの」として認識されていた大切な
パートナーとの別れに、新しい意味を見いだせ
るようお手伝いします。
失恋でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談にいらし
てください。
参考資料:『配偶者からの暴力に関するデータ(http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/data/pdf/dv_data.pdf)』(内閣府男女共同参画局,令和元年9月25日)、『新・心理学の基礎知識』(中村義明・繁桝算男・箱田裕司編,2005)、『人間関係の発達心理学4 青年期の人間関係』(斎藤誠一編,1996)、『失恋経験が青年に及ぼす影響(千葉大学教育学部紀要大39巻第一部,117‐126)』(宮下一博・白井永和・内藤みゆき,1991)
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