夫婦カウンセリングを検討中の方へ その2
今回は、前回に引き続き“夫婦カウンセリング”がテーマです。
夫婦カウンセリングには
夫婦同席と、夫婦それぞれ別にカウンセリングを受ける場合があります。
今回は、“夫婦個別”(夫婦それぞれが別の時間にカウンセリングを受ける場合)
について、
前回ご紹介した“夫婦同席”の場合
との違いにも触れながら説明を進めていきますね。
まず、夫婦個別でのカウンセリングに関して、
あらかじめお伝えしたいことが3点あります。
①守秘義務があります
心理カウンセラーが知り得た情報を了解なく相手に漏らすことは
一切ありません。
もし、相手にも知らせた方が良いと判断した場合は、その旨お話しします。
なぜ相手に知らせた方がいいのか、
知らせることでどのような可能性があると考えられるかなど
しっかりと話ができ、その上で本人が了解した場合のみ知らせます。
このことを“守秘義務の解除(秘密を守るという約束を超えて対応する)”
と言いますが、主に該当するのは自傷他害の恐れが高まっている時です。
自分や相手、その他の方の命に関わる危険な言動がみられる場合、
皆のことを守るために守秘義務の解除をすることになります。
②認識の違いを冷静に整理します
カウンセリングでお互いの認識を整理し、
カウンセラーからの客観的な視点で擦り合わせをします。
また、相手に面と向かって言えないことがある場合、
「先生、妻に伝えといてくださいよ」
「夫には先生から言ってもらった方が効果あると思うんです」
などの要求にカウンセラーが応えることもあります。
しかし心理カウンセラーの本来の役割は、
夫婦の意思の伝達や関係維持に立ち回るのではなく、
夫婦が二人で話ができるようにお手伝いすることです。
自分の言葉で相手に伝えるにはどうしたら良いのか、
どのような引っ掛かりを感じて言いにくいのか、
なぜ自分では聞き入れてもらえないと感じるのか、
じっくりと検討していきます。
もし、心理カウンセラーが安易に伝達屋になってしまうと
夫婦は今後もずっとコミュニケーションのとれない二人になってしまいます。
それはカウンセラーの望むところではありません。
夫婦ふたりの気持ちの良いコミュニケーションを促すことが、
プロの心理カウンセラーの仕事です。
③中立性を保っています
夫婦同席の場合と違い、夫婦個別のカウンセリングでは、
相手がどのような話をしているかも分からなければ
カウンセラーが相手にどのように対応しているかも分かりません。
疑心暗鬼になっている時期だと、
「カウンセラーと妻は結託して自分の悪口を言っているのではないか」
「夫の言い分を鵜呑みにしたカウンセラーが離婚を勧めているのではないか」
など、心理カウンセラーに対しても不信感や敵意を抱く場合があります。
心理カウンセラーは“中立性”を大事にしていることを、思い出してください。
例えば、家庭内暴力(DV)など、
どちらに問題があるかがおおよそ明らかな場合でも、
DVをしている側の言い分や抱える苦悩があるはずです。
DVを受けている側に立ったり、一方的な説教をしたりするような関わりはしません。
どちらか一方に加担することなく、
両者を中立の立場からみて対応します。
①守秘義務があります
②認識の違いを整理します
③中立性を保っています
この3つを知っていただき、安心してご相談くださいね♪
もし気になることがあれば、遠慮なくお話しいただいて大丈夫です。
カウンセリングは、即効性よりも持続性があることが取り柄です。
すぐに夫婦の関係に変化が訪れなくても、
じっくりと、ゆっくりと、二人にとって良い変化が起き始め、
その効果は長く続くことが期待できます。
・パートナーの前で自分の思いを話すことにためらいがある。
・パートナーは私の前では黙り込んでいるだろうから、
話せる場を持っているというだけでも少し安心できる。
・客観的に見てくれる第三者の助けを借りてみたい。
という方は、夫婦個別のカウンセリングがおすすめです。
ただし、夫婦同席と個別のカウンセリング、どちらが効果的であるかは、
時と場合によるため、その都度ご希望に応じて、一緒に検討しましょう。
まずは安心してカウンセリングを始めることができるよう、
銀のすずpremiumへお気軽にお問い合わせくださいね。
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