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原因帰属について

原因帰属

 

今回お話しするのは、“原因帰属(げんいんきぞく)”です。

 

冒頭から余談ですが、

なぜか私のPCは“原因貴族”という予測変換を出してきます。

“貴族”ではなく、“帰属”です。

 

少し堅苦しい言葉ですが、

“帰属”とは、“どこに所属させるか“ “何の管轄の範囲とするか”

といった意味合いです。

(説明すればするほど意味が分かりにくくなりますね・・・汗)

 

ということで、原因帰属とは、

ある物事について “誰のせいにするか” “何のおかげだと捉えるか”

つまり “どこに原因があるとみなすか” を意味するものです。

 

例えば、

テストで高得点がとれた時、

あなたならその”結果-原因(理由)”をどう捉えますか?

 

・私がすーごく努力したから

・今回は簡単な問題ばかりだったから

・神様が味方についているから

・今回はまぐれに過ぎない

・先生がわかりやすく教えてくれたおかげ

・一夜漬けで頑張った甲斐があった

 

・・・など、いくつも挙げることができます。

 

他の例も見てみましょう。

例えば、

テストでとても低い点数をとった時、

あなたならその”結果-原因(理由)”をどう捉えますか?

 

・私が全然勉強しなかったから

・今回は難しい問題ばかりだったから

・神様が味方になってくれなかったから

・今回はまぐれに過ぎない

・先生の教え方が下手なせいだ

・一夜漬けしても意味がない身体

 

他にも様々にあることと思います。

 

* * * * * *

 

例からもお分かりいただけたように、

原因帰属には様々なパターンがあります。

この原因帰属のパターンに偏りがあると

心の不調や対人トラブルを起こすことがあります。

 

 

“いつも自分のせい” だと捉えていると、

自分に対するネガティブな気持ちが募って、自分を嫌いになってしまいそうです。

自信をなくし、何事にもやってみようと思えず、

心の不調を起こす可能性があります。

実際に、うつ病の患者さんの多くが「私のせいで」とお話しされます。

 

“いつも人のせい” にしていると、

自分自身の反省ができず、改善につながりません。

なぜか人付き合いがうまくいかない、なぜか揉め事が多い、など

対人トラブルが起こりやすくなる可能性があります。

実際に、よく喧嘩する人の多くが「あいつが悪い」と発言します。

 

 

何ごとも、バランスが大事なわけです。

 

* * * * * *

 

私たちは誰しも、考え方の癖・物事の捉え方の癖があります。

“癖”という通り、それはほとんど無意識的で、そう簡単には変化しない

自分でもその癖があることに気づきにくいなど、少々厄介なものです。

 

だからこそ、他者と対話をすることで

自分の考え方の癖・傾向を知ることが大事です。

 

他者との何気ない会話の中で自分のことに気づこうとすると、

比較・優劣・善悪 といった判断基準を設定してしまうことがあります。

これは、あまり良い方法とは言えません。

考え方の癖や傾向は、評価するものではないからです。

 

カウンセラーとの対話は、

比較・優劣・善悪 といった判断基準が頭に浮かんでしまうことなく、

“考え方のレパートリーが増える”

“今までになかった視点を取り入れてみる”

という機会になります。

 

* * * * * *

 

あなたはいつも「私のせい」と

自分自身に原因帰属していませんか?

あなたはいつも「あの人が悪い」と

他者に原因帰属していませんか?

 

たまに「私のせい」時には「あの人が悪い」くらいのバランスが大事です。

「私も悪くないし、あの人も悪くない」

「私の反省点もあるけど、この状況なら仕方なかった」など、

全てを何か一つに帰属させないことも大事です。

 

 

心の不調がなかなか良くならない、

なぜか人とうまく関われない、という方は

札幌の銀のすずpremiumで

“原因帰属”について一緒に考えてみませんか。