自己肯定感を上げたい
今回のテーマは【自己肯定感】です。
ほとんどの方がこの言葉を知っているのではないでしょうか。
いま、自己肯定感に関する情報はあらゆるところに溢れています。
そして多くの場合が、
「自己肯定感は高い方がいい!」という紹介のされ方をしています。
私も、自己肯定感は高い方がいいと思っています。
ただし、ここで注目したいのが
「自己肯定感は高くなければならない」ではない、という点です。
プラスかマイナスかなら、プラスがいいけれど、
±0くらいでいい。
これくらいのリラックスした気持ちで読み進めて欲しい内容です。
一読いただいた際に
「あ〜、私も自己肯定感を上げることができるかもしれないんだな〜」
と思ってもらえたらと願っています。
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さて、自己肯定感とは、漢字の通り
“自分を肯定的に捉える感覚”のことです。
自分で自分を◎だと思える
自分で自分にOKを出せる
そんな感覚です。
似た意味合いの言葉に
「自己効力感」「自尊感情」「自尊心」などがあります。
これらの共通点としては、
物事の関心の方向が自分に向いていることです。
他者に矢印を向け他者と比較した上での自分の立ち位置ではないため、
“自分”というものがどこにあっても、おおよそ一定を保つことができます。
でも、
「他者比較をしない」って意外と難しいんですよね。
なぜなら、
ひとは社会の中で多数の他者と共に暮らしているからです。
子どもの頃から、親からの期待に応えるべく
競争・順位・勝負・・・
「あの子は出来て自分は出来ない・・・」
というできごとは多々あります。
大人になっても、
仕事上の競争や評価もあれば、
カフェで偶然隣の席にいる人を見て
「私より若いのにバリバリ仕事してそう・・・」
「あの人はすごく美人なのに私なんて・・・」と
よく知らない他者と自分を比較してしまうこともあるかもしれません。
つまり、
他者比較なんてやめよう!と思っても
自分の周りに他者は存在し、
簡単には自分だけに関心を向けることができません。
ただ、四六時中まわりと自分を比較しているひとはいないはずです。
・他者比較をせずにはいられない相手やタイミング
があるのではないでしょうか。
その傾向、背景、対策が分かれば
関心の矢印が自分に向くようになり、
自分で自分をOKだと思う感覚(自己肯定感)が育まれます。
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ここからは、以下の例をみていきます。
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Aさん(40代、女性)は、
30歳で結婚するまで有能なキャリアウーマンでした。
しかし今では、家事育児に追われながら
週3日程度の単純作業のパート勤務。
Aさんは、
「かつてバリキャリだった自分が今はこんなにも落ちぶれた」
「育児をしながらでもキャリアを積んでいる女性はいるのに、
結局私には能力がないということだ」
といった思いを募らせます。
そして “育児をしながら働く女性”と自分を比べることを繰り返し
「自分なんて・・・」と自己肯定感が低くなっていきました。
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このAさんを例に、
自己肯定感に影響する他者比較の傾向・背景、そして対策を
考えてみましょう。
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まずAさんは、“育児をしながら働く女性”に注目する傾向があり、
そうではない人の存在をすっかり忘れているようです。
“仕事を調整したからこそ子どもと一緒にいられる”という
視点は持ちにくく、
理想と現実の差を縮めることができずにいるようです。
その背景には、
大好きな仕事を手離したことへの寂しさや
自分を評価をしてくれる人がいないこと。
悔しい思いを抱えた自分を理解していない夫への不満
そもそも自分の価値は仕事基準でしか分からなかった
などがあるのかもしれません。
こんなにモヤモヤした思いがあるままで
自己肯定感だけを上げよう!と言っても至難の技です。
だからこそ、
カウンセリングがあります。
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【自己肯定感】をテーマにここまで語りましたが、
オチは「カウンセリングに誘導されるんかーい!」と
ツッコミが聞こえてくるような気がします・・・。
でも実際そうなんですよ〜〜〜
自己肯定感は、ぴょ~んと簡単には上がりません。
なぜなら自己肯定感は、その人自身の価値観や物の捉え方の癖、
親子関係や過去の出来事を今どう受け止めているか、
などの影響を受けながら
日々の積み重ねで、人生かけて出来上がっていくものだからです。
銀のすずpremiumのカウンセリングは、
じっくり・ていねいに・着実に・前向きに
ということを得意としています。
自分は自己肯定感が低い気がする・・・
自己肯定感を高めた方がいいんだろうなあ〜・・・
と思われる方は、
まずは人生観をお聞かせいただき
いま何に苦しめられているのかという点を紐解いてきます。
時には即効性だけでなく持続性・持久性も大事に
自己肯定感を高めるステップを歩んでみませんか。
次回は、そのステップをご紹介します。
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