気分障害(双極性障害)
気分障害について
気分は良いことが有れば軽くなったり、悪いことが有れば沈んだりすることは誰にでもあることです。しかし、今まで経験をしたことないような気分例えば、何もないのに漠然とした落ち込み、寝れなくなる、何もする気が起きなくなる。逆に気分の高揚が続いて普段はしない行動が持続的に続くようであれば「気分障害」の可能性があります。そういう時には早めに専門家へ相談をしましょう。
気分障害には、医学的には大きく分けて二つのタイプがあります。
気持ちが持続的に落ち込むうつ病と、気分が高揚する躁(そう)の状態を繰り返す双極性障害のタイプに分類できます。うつ病のカウンセリングに関しては鬱(うつ)気分の波を改善するカウンセリングで詳しく説明をしていますのでご覧ください。ここでは双極性障害のカウンセリングについて簡単に記述致します。
双極性障害とは
双極性障害は、以前は【躁うつ病】と呼ばれていた心の病です。気分がハイの時には過剰に活動的になります。睡眠時間が短くても疲れない、アイデアが次々浮かぶ、多弁になる、高価な買い物をする、疎遠だった人に突然会いに行く、万能感から周囲に怒りをまき散らす等の症状が4日~1週間以上現れます。重篤な場合は本人にその記憶がない場合もあります。
これらの症状と抑うつ状態とが繰り返されるものが典型的な双極性障害といいます。
躁状態の時は家族が困っていても本人は気分が良いのでので受診も相談も自らする事はありません。
抑うつ状態の時に受診をするので、最初はうつ診断を受ける事が多いようです。
双極性障害は鬱病とは違い薬物療法による治療が主体となりますが、長期間のカウンセリングを併用することで精神状態の安定を得る事ができます。
双極性障害のためのカウンセリング
うつ病とは違い薬物療法の手助けが必須となりますので、まだ病院での診断を受けていない方にはカウンセリングで受診をお勧めいたします。
既に薬物療法を開始されている方には、カウンセリングで気分の波幅の状態を客観的にお伝えしていきます。これは抑うつ状態の時には気分が落ち込んでいるので自覚がありますが、躁状態に入る前兆からは本人には状態が落ち着いているのか躁状態に入っているのかが分かりません。
こちらからの助言で生活リズムを見直したり、過度な行動を意識することで高揚幅を抑えることが出来ます。
また双極性障害の方は家族間でのトラブルや社会的な人間関係の刺激によって症状が現れやすい傾向があります。症状はご本人にとっても家族にとっても大きな影響を与えるものですから、日頃の人間関係のお話などをお聴きしながら、抑うつ状態と躁状態の振幅幅を少なくする為の心理的サポートを細かく行えるよう心がけています。