摂食障害の原因
摂食障害の要因については様々ですが、きっかけは思春期にやせ願望のダイエットから始まるケースが多くみられます。また、表面的には食べ吐きという行為が困り事ですが、その背景には他者とのコミュニケーションが苦手で、人といると疲れやすい傾向が見受けられます。
さらにその下には家族関係に問題を抱えているケースがあります。生育環境内に常に緊張感があると他者への基本的な信頼感の薄くなり、人との関わりにストレスを感じるようになります。また自身の存在価値の補填をするためにやせた女性がもてはやされる社会的風潮に合わせた体型に強くこだわる歪んだ認知を持つようです。
摂食障害へのカウンセリング
人と一緒にいる時の疲れや自己評価の低さが食べ吐きを引き起こすトリガーとなります。食べ吐きの症状だけではなく、背景にある家族関係や人との関わりに目を向けていきます。
根本的な原因のトラウマや親子関係のわだかまり、今までの物語を振り返りながら自己肯定感を高めていく心理カウンセリングを進めていきます。
効果的な心理療法
・認知行動療法
・リラクゼーションを用いた自我状態療法
・対人関係療法
・EMDR(眼球運動脱感作法)
摂食障害の克服は長い治療プロセスが必要となります。
参考ページ
厚労省 みんなのメンタルヘルス 摂食障害
『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院)