不登校カウンセリング
不登校に悩んでいる子供、
保護者へのカウンセリング
不登校で悩んで子供とその保護者の方に
カウンセリングを行っています。
子どもの学習環境の変化、家族関係の変化、友人
や教師との関係、集団生活への苦手意識、いじめ、
コロナ禍の影響など、不登校つながる多くの要因
があります。
また本人にも原因のわからない、漠然とした不安
で学校に通えなくなる子供も多いでしょう。
子供がが学校に通えないとき、親は焦りと不安を
感じるかもしれません。
中には、他人の評価が極度に気になったり、
人の注目を浴びる状況に強い苦痛を感じたり、
緊張して自意識過剰になるなど、自然体で過ごす
ことができない状態が、心を徐々に追いつめてい
くこともあります。
そんな時、身体症状を内科のお医者さんに相談し
ても異常が見つからなかったりすると、ますます
心細くなるものです。
銀のすずのカウンセリングでまず不安の正体をひ
も解いて、心理療法で不安感を軽減や対処方法を
一緒に探るお手伝いをいたします。
参考ページ
元住吉こころのクリニック【精神科医が解説】全般性不安障害(不安神経症)の症状・診断・治療
「ヘルスケアラボ」 厚生労働省の研究班 不安障害とは
不登校カウンセリング
〈こどものご両親へ〉
「学校に行きたいのに行けない・・」
不登校のお子さんを持つ、親の不安は計り知れ
ないものです。よく、不登校の子を励ましては
いけない、と言われます。
不安な子に、「元気を出して」と励ましても、
憂鬱な気分は晴れないものです。大切なのは、
その子が、自分の気持ちや体の事を落ち着い
てお話しできるような雰囲気とサポートがで
きることが大切です。
学校へ行かない、または過敏性大腸症候群な
どの身体症状によって、その子が表現しよう
としているのは「何か」を親が知ろうとして
あげることが必要です。
しかし、親がそれをくみ取ろうとしても、
子供は思春期特有の心理状態や、複雑な親子
感情などが邪魔して、お互いに理解しあえな
いことも多くあります。
不登校はネガティブなイメージが強いために、
親が学校へ行くことを第一の目的にしてしま
うと行き詰まります。
まずは、カウンセリングで子供の目線で気持ち
をくみ取りながら解決の糸口をみつけます。
抱えている不安を小さくする心理療法で、
1ミリづつ一緒に前へ進んでいく関わりを心がけ
ています。
迷うことの多い不登校のお子さんへの対応にあた
り、意識すると良いポイントをいくつかお伝えし
ていきたいと思います。
不登校で悩むお子さんや保護者の方のお力になれ
れば幸いです。
不登校対応のポイント
子どもの特性を知る不登校の背景には、理解力の
乏しさや感覚過敏といった発達の偏りが隠れてい
るケースもあります。
このように、お子さんの特性と学校環境とのミス
マッチが起こっているケースでは、環境調整を行
うことで、不登校が改善する場合があります。
とはいえ、いきなり医療機関の受診はハードルが
高いと感じる方も多いのではないでしょうか。
カウンセリングでは、そうした保護者の不安も踏
まえて、最適な対応を一緒に考えていくことがで
きるので、お子さんの発達に心配がある方も、
まずはご相談ください。
お子さんの発達特性は、医師の診察や発達検査を受
けることで判別が可能です。
理解がゆっくりなお子さんは、やる気はあっても何
をすればよいかわからない場面が多く、毎日の学校
生活が苦痛になってしまいます。
また、音や光を通常よりも強く感じる感覚過敏のお
子さんは、教室のざわざわした雑音への不快感が、
そのまま学校への不快感につながってしまうことも
あります。
自己肯定感を支えてあげることが大切です。
不登校のお子さんの中には、
学校に行けていない現状に罪悪感を抱いている
子も少なくありません。学校は休んでいても心
は十分に休めていないのです。
そうした状況でお子さんの自己肯定感を維持す
るためには、「1日1つはお手伝いをする」
「学校の授業がある時間はゲームをしない」
「宿題は毎日やる」など、登校以外の課題を与
え、できたらほめてあげることがとても大切に
なります。
カウンセリングでできること
では、専門家はどんなことをしてくれるので
しょう?そこで、第三者である専門家の介入
が大切になってくるのです。
「本当はもっと甘えたい」
「本当は納得がいかない」
「本当は心配してほしい」などなど…さまざま
な思いが背景にあるでしょう。
札幌カウンセリング銀のすずPremiumでは、
お子様が、不登校の背景にある本人の課題に
ついて、専門家と一緒に、安全な枠組みの中で
考えていくことが出来ます。
そのために、私たちはまずはお子さんのお話に
温かい雰囲気で耳を傾け、信頼関係を築くこと
を心がけています。
そのうえで、どういった課題や問題が不登校と
いう現状につながっているのか、専門的に分析
し、適切なアプローチを行っていきます。
例えば、不安の高さが不登校につながっている
と考えられるケースでは、学校生活の中で、
不安を感じやすい状況やその時の思考などを
整理しながら、その子特有の考え方のパターン
を変えていくことで不安感の軽減を目指したり、
不安に支配されそうになったときの具体的な
対処法を考えていきます。
また、実際の不安場面に限らず、そこから連想
される経験などを自由に話していただく中で、
ご本人も気づかなかった不安の大元にあるネガ
ティブな経験を捉え直していくような心理療法
を行うこともあります。
さいごに。不登校は、目の前の「登校」だけを
目標にするのではなく、将来を見据えた長期的
な視点を持って考えていくことが大切だと言わ
れています。
私たちもこうした視点を持ち、
小さくても一歩ずつ、ご家族が前へ進むお手伝いが
できればと思っています。
参考文献:中島義明,繁桝算男,箱田祐司編『新・心理学の基礎知識』
長谷川寿一監修『思春期学』
恩田明,伊藤隆二編『臨床心理学辞典』