月曜の朝の雨とネガティブケイパブリティ(耐える能力) | 札幌でカウンセリングなら銀のすずプレミアム

札幌カウンセリング銀のすずプレミアム

ブログ

背景

お気軽にお電話ください
TEL. 011-219-2198

TEL

対面カウンセリングの
ご予約

Counseling

オンラインカウンセリングの
ご予約はこちら

Counseling

月曜の朝の雨とネガティブケイパブリティ(耐える能力)

憂鬱な気分

 

月曜日の朝の雨と漠然とした不安

 

月曜日の朝、雨が降っているとき、多くの人々が気持ちが沈んだり、やる気が出なかったりすることがあるでしょう。このような漠然とした不安感に包まれるような感情に向き合い乗り越えていく力を身に着けたいですね。

 

日常生活の中で、漠然とした不安に襲われることは少なくありません。何か具体的な問題があるわけではないのに、心が落ち着かず、不安感が広がる――このような漠然とした不安は、忙しい生活の中で多くの人が経験します。

このような状況に対処するために役立つのが、「ネガティブケイパブリティ(Negative Capability)」という概念です。

 

ネガティブケイパブリティとは?

詩人ジョン・キーツによって提唱されたこの概念は、不確実性や曖昧さ、不安に直面したときに、それをただ受け入れ、耐える力を言います。具体的には、答えが見つからない状況に焦らず、それをそのまま受け入れる能力を意味します。

 

私たちは問題が発生するとすぐに解決策を見つけようとする傾向があります。しかし、特に漠然とした不安に対しては、無理に答えを見つけようとすることが、かえって不安を増幅させることがあります。ネガティブケイパブリティは、このような状況において、すぐに答えを求めずにその状態を受け入れ、耐えることで、心のバランスを保つスキルです。

 

漠然とした不安への対処としてのネガティブケイパブリティ

 

漠然とした不安は、原因がはっきりしないために対処が難しいものです。このような不安に直面したとき、無理に解消しようとせず、その不安を認め、受け入れることが重要です。これは、自分の感情を否定せず、むしろそれを観察し、そのままの状態を受け入れることを意味します。ネガティブケイパブリティは、不安を無理に取り除こうとするのではなく、その不安をじっくりと受け入れ、その上で適切な行動を選ぶための力を養う手段です。

 

例えば、漠然とした不安を感じたときには、まずその不安がどこから来ているのかを考えてみましょう。ただし、答えを急ぐ必要はありません。原因が明確でなくても、今感じている不安を自分の一部として認識し、それがどのように自分の生活に影響を与えているかを観察することが重要です。

謎や問いに対して、すぐに答えが出ない方が良いこともあります。答えが見つからないまま抱えている謎は、時間と共に成長し、人の深みを増してくれることがあります。このように、深まった謎は、簡単な答えよりも価値のあるものを含んでいることが多いのです。

 

忍耐力の必要性

 

また、ネガティブケイパブリティを実践するためには、日常生活の中で意識的にこのスキルを養うことが求められます。今は変えられない状況に耐えながら、希望を見出す姿勢を持つことです。この考え方を知り、心に留めておくだけで、困難な状況に対する耐える力が生まれます。

たとえば、マインドフルネスや瞑想、日記をつけることなどが有効です。これらの方法を通じて、自分の感情や思考を整理し、無理に解決しようとせず冷静に状況を受け入れる力を高めることができます。

 

月曜日の朝に雨のように、私たちは気分が沈みがちな時には、その静かな雨音を聞きながら、自分の内面と向き合ってみましょう。ネガティブケイパブリティを意識することで、心に余裕を持ち、不安を乗り越える力も身につけましょう。

一人では耐えられない時には、カウンセリングを活用してネガティブケイパブリティを強化してみましょう。

 

カーペンターズの「雨の日と月曜日は(Rainy Days and Mondays)」の歌詞が、雨の日に感じる憂鬱な気持ちを上手に表現していますね。RAINY DAYS AND MONDAYS (雨の日と月曜日) by Carpenters カーペンターズ【洋楽和訳】 (youtube.com)

 

〈関連記事〉

うつ(鬱)病の カウンセリングについて