精神科・心療内科でのカウンセリングとの違い
既に病院での処方やカウンセリングをお受けに
なっている方もいらっしゃると思います。
病院の先生に話を聞いてもらえない、
院内のカウンセリングで認知行動療法を続けて
いるが、改善していると思えないという声を耳
にします。
これには様々な理由が有ります。
最近では心理カウンセラーが在籍している医院も
増えてきましたが、基本は心理検査と薬物療法です。
これはカウンセリング・精神療法は医療保険点数を
とりにくいという保険制度や治療構造に問題があり
ます。病院は一日の患者数が多く、物理的に可能な
面談時間は一人10分程度で、且つ患者さん側で診察
とカウンセリングを混同している場合もあります。
また病院内で多く用いられている精神療法とは、
集団デイケア、集団精神療法、標準的な認知行動
療法です。
これは、診療報酬対象で保険点数が比較的高く設定
されているという経営的な事情もあるようです。
<精神科専門療法として、
診療報酬(保険点数)の対象とされているもの>
心身医学療法(自律訓練法、カウンセリング、催眠療法、
交流分析、ゲシュタルト他)(80点)に対して、
認知療法・認知行動療法(350点)
通院集団精神療法(270点)
精神科デイ・ケア(590点~700点)
参考資料 診療点数早見表
「医科」2022 年診療報酬点数表 医学通信社より
一方、カウンセリングルームでは、
医療保険の適用はありませんので、
標準的な認知行動療法以外でも、
カウンセラーの裁量で有効と思われる多様な
心理カウンセリングサービスが広く提供できます。
心理支援が必要であれば症状や病名、相談内容に関係
なく、愚痴から心理的な症状まで、幅広く対応が可能
な点が精神科・心療内科内のカウンセリングとの大き
な違いです。
精神科、心療内科での薬物療法や標準的な
認知行動療法の治療で良い変化がない時には、
他の心理療法や多様な視点を持つカウンセラー
との心理カウンセリングを考えてみると良いと
思います。
また、様々な研究によると薬物療法と心理カウ
ンセリングを平用して行うのが効果的であると
いうデータがあります。
当カウンセリングルームは、公認心理師法に基
づいて、臨床心理学の知識と経験、守秘義務が
定められていますので安心してご利用ください。
詳しいプロフィールは下記よりご覧ください。