適応障害の克服 評判の良いカウンセリングの力
適応障害に苦しむ方々にとって、繰り返す休職は
厳しい現実です。
職場から離れて服薬と数か月の休養をとったにも
かかわらず、復職後に再発する方が多く見受けら
れます。
これは休職中に自己理解とストレスへの対処方法
を習得していれば防げたかもしれません。再発を
防ぐためには、いくつかの重要なポイントがあり
ます。
以下に、適応障害の再発防止について詳しく説明
します。
適応障害とは
適応障害は、急なストレスや緊張が原因で心身に
様々な症状が現れる状態です。不眠、食欲不振、
倦怠感、不安、イライラなどが現れることがあり
ます。
適応障害は、ストレスが軽減されると症状が改善
されることが多いため、早期に対処することが大
切です。
鬱病との違い
適応障害と似た症状が表れる精神疾患のひとつに、
うつ病が挙げられます。しかし、この2つには大き
な違いがあります。
うつ病では、ストレスの原因から離れても抑うつ
気分などの症状が続きます。一方、適応障害では、
ストレスの原因から離れると症状が落ち着き、普
段通りの生活を送ることができる人が多くいます。
例えば仕事がストレスの場合は、仕事に行こうと
すると症状が表れますが、友達と遊ぶときには症
状がなくなったりします。このため「甘えている」
と誤解されることがありますが、これは適応障害
の症状であり、甘えによるものではありません。
適応障害の症状を「自分の努力不足」などと考えず、
早めに相談することが大切です。
再発の危険性
適応障害は、ストレスがなくなると概ね6ヶ月以内に
は症状が改善される傾向があります。しかし、再発を
防ぐためには注意が必要です。適応障害の再発は、ス
トレスが再び負担となる原因が迫ってくることで強く
なることがあります。
再発防止のための治療方法
1)環境調整と休養: 適応障害は特定のストレスから
発症するため、ストレス源から遠ざかることが重で
す。部署異動や休職などの環境調整を検討しましょ
う。
2)薬物療法: 抗うつ薬や抗不安薬などが選択肢とし
てあります。医師の指示に従って適切な薬物療法を
行いましょう。
3)カウンセリング: カウンセリングでは、ストレス
の原因を理解し、解決策を考えるサポートを受けられ
ます。自己理解が深まり、適応力を高めることができ
ます。
カウンセリングの重要性
カウンセリングは、適応障害の治療において重要な
役割を果たします。カウンセラーとの対話と適切な
心理療法を通じて、トラウマの処理やストレスの逃
がし方、適応力を高める方法を身に着けます。必要
に応じて心理検査も行われます。
適応障害は外的要因と内的要因のかけあわせで出現
する精神障害の一種です。外的要因と内的要因につ
いてそれぞれ見ていきましょう。
外的要因
外的要因は、ストレスを引き起こす出来事や環境を
指します。以下によくある外的要因を挙げます。
– 職場や学校の変化: 転職、配置転換、学業の変化な
どで新しい環境に適応しなければならない場合
– 人間関係の変化: 親しい人との別れや人間関係のト
ラブルなどで心理的な支えを失った場合
– 健康問題や生活の乱れ: 自身の健康問題や睡眠不
足 、食事の乱れ、運動不足などで身体的なス
トレスがかかった場合
– 環境の変化: 入学・進学、就職・転職、結婚、離婚
などで生活環境が大きく変わった場合
外的要因は、個人によってストレスの感じ方や影響
の大きさが異なります。自分にとってどんなことが
ストレスになるかを把握することが大切です。
内的要因
内的要因は、ストレスに対する反応や心の在り方を指
します。以下によくある内的要因を挙げます。
– ストレス耐性: ストレスに対してどの程度耐えられ
るかという能力
– コーピング: ストレスに対処する方法や態度
– 自己評価: 自分自身に対する評価や信頼
– 人生観: 人生に対する目的や価値観
内的要因は、育った環境や性格、遺伝的な要素などに
影響を受けます。生育環境などから影響を受けた自分
の心の特徴や自己概念、弱点を知ることが大切です。
適応障害は、外的要因と内的要因が絡み合って発症す
るため、個々の状況に応じて適切な対処法を見つける
ことが重要です。
再発を防ぐためには、休養しながらの自己ケアと心理
師によるサポートを活用し、適応障害に立ち向かいま
しょう。
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