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感情が分からない 失感情症

感情が分からない

 

今回は、【アレキシサイミア】またの名を

【失感情症】についてお話しします。

 

【アレキシサイミア・失感情症】とは何なのか、

からお話ししましょう。

 

 

ネーミングにより誤解されやすいのですが、

「〜症」といっても、これは性格特性のことを

意味しています。

 

1970年頃、精神科医・精神分析家の

シフネオス(Peter E. Sifneos)が

提唱した概念です。

 

シフネオス医師は精神科医として

日々患者さんを診ている際に、

心身症の患者さんに特徴的な性格特性として

「アレキシサイミア(感情が分からない心理状態)」

があると見出しました。

 

「心身症」って何ですか?!・・・ですよね。

 

 

【心身症】とは、

身体疾患のうち、発症や経過に心理社会的ストレス

の影響で機能的(器質的)な障害を伴った疾患群の

ことです。

 

代表例として、胃潰瘍、過敏性腸症候群、アトピー性

皮膚炎、筋緊張型頭痛、偏頭痛、円形脱毛症、などが

挙げられます。

(こちらのサイトを参照しました→ NCNP病院

国立精神・神経医療研究センターHP「心身症」

https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/disease12.html

 

つまり、

何かしらの心理的ストレスによって身体症状が

出ているということです。

 

例えば「緊張してお腹が痛い」という経験は

ありませんか?

この場合、腹痛という身体症状があるけれど、

お腹に何か治療をしてもあまり意味はなく、

「緊張」という心理的な方をケアすることで

腹痛がおさまります。

 

この状態があまりに長期化すると胃潰瘍など

発症しますが、これも胃に対して直接的に何か

治療をするだけでなく、

長期間ストレスにさらされている状況を緩和

させることで症状が改善されます。

 

「心身症」について、何となくお分かりいただ

けましたでしょうか。

 

心身症の患者さんにはアレキシサイミア

という特徴がある、ということを

シフネオス医師が指摘しました。

 

「ストレスいっぱいで身体が悲鳴をあげているよ!」

という状況下にある患者さんが

「ストレスがいっぱい」であることに

無自覚な場合が多かった、

ということなのです。

これが日本語の【失感情症】の意味するところです。

 

怒り

 

すごく腹の立つ出来事があった時、

「マジデ腹たつ!!サイテー!サイアク!」と

メラメラと感情的になれる人は、

あまりストレスがたまりません。

私は今とっても怒っているぞ!と

自覚できているから、

その発散も上手にできます。

 

一方で、

自分は腹が立っていることに、

無自覚(=その感情を抱けない)な場合、

心は自覚はしていないけれど身体は

ストレスを感じていて、身体症状として、

まるで

「マジデ腹たつ!サイテー!サイアク!」と

言わんばかりに不調を来すのです。

ストレスを自覚していなければ、

それに対する発散方法もなく、

蓄積されていきます。

 

自分の気持ちがわからない

 

実際のカウンセリング場面でも、

アレキシサイミアの状態の方に

お会いすることがあります。

 

出来事の報告はとても上手なのですが、

「その時あなたはどんな気持ちでしたか?」

「今お話しくださって、どんな気持ちにな

っていますか?」

と尋ねると途端に口をつぐんでしますのです。

 

何を感じたか、どんな気持ちだったか、

それを表現する術を持っていない場合もあれば、

そもそも気持ちなんて考えたこともなかった、

という場合もあります。

 

「夫婦喧嘩をしたんです」という話でも、

各々の発言の細かな説明が続くばかりで

「その時めちゃくちゃ腹ったんですよ!」

「頭から湯気出そうなくらいムカついた!」

など感情的なところがなかなか出てこないのが

特徴です。

 

アレキシサイミア・失感情症を知っておく必要が

あるのは、放置していると心身症の発症や悪化を

招く可能性があるためです。

 

自分の気持ちに自分で気付けず、

身体が悲鳴をあげるなんて、つらいですよね。

 

と読みながら「つらい??よくわからないなー」

という方は、少しアレキシサイミア・失感情症の

傾向があるかもしれません。

自分の気持ちに気づきにくい、自分の気持ちに蓋

をしやすい、という可能性があります。

 

 

でも、ご安心ください。

自分の気持ちに気づきやすくなる方法があります。

 

それは、

「今の気持ちを色で表すなら何色?」

と問うてみることです。

 

これを書いている今、

私の気持ちは「爽やかな緑」です。

こうして情報を発信し、

一人でも多くの方に何か少しでも

お役に立てたならと思うと、

期待感で胸が膨らみます。

 

その思いを色で例えるなら、

爽やかな緑のイメージで表現できます。

 

今、あなたの気持ちは何色でしょうか。

 

 

「色」であれば、

言葉よりもイメージが湧きやすく、

とりあえず何でもいいから

一つ選ぶこともできるかと思います。

 

直感的に選んだ色、

その理由を少し探ってみると、

「ああ、私は今、嬉しいんだな〜」

「あれ、実はちょっと不安な気持ちになっている?」

「こんなに 私、今すごく怒っている!!」

など、感情に気づくきっかけになります。

 

さらに、これを他者に話すと、

感情に気づく・表現するという機会になります。

ぜひあなたの気持ち、

あなたの今の“色”をお聞かせください。

 

喜怒哀楽

 

 

今回は、アレキシサイミア・失感情症という

お話でしたが、

心がボソッと呟く弱音に耳を傾け

早めに気づいてげるだけでも、

身体の不調は少なくなることでしょう。

もし、最近“無”になっている・・・

という方は、

“色”を意識してみてください。

自分の感情に気づくなんて怖い!

という方は、ぜひ銀のすずpremiumで、

安心して気持ちに気づく時間を過ごしませんか。

 

 

 

◆参照:

・NCNP病院 国立精神・神経医療研究センターHP「心身症」

https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/disease12.html

・守口善也「心身症とアレキシサイミア-情動認知と身体性の関連の観点から-」Japanese Psychological Review 2014, Vol.57, No.1, 77~92

https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/57/1/57_77/_pdf

 

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